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【CASE 16】 特命分析 ~セルロイド粉じん~

お悩み

新たにセルロイド製品の加工を検討していますが、セルロイド粉じんは発火性があると聞き心配。

ご依頼状況

●セルロイド製品の加工ができるか既存設備で検証試験を始めた。

●セルロイドは可燃性が高いため、粉じんが自然発火を起こさないか心配。

●工場内の浮遊粉じんや設備(ダクトや集じん機)内の堆積粉じん中にセルロイドが含まれているか調べてほしい。

検討開始

セルロイドは映像用フィルム、ピンポン玉、人形などに広く使われていましたが、その可燃性の高さから次第に敬遠されるようになり、現在では限られた用途でのみ使用されています。

セルロイドには次の様な特徴があります。

・可燃性が高く消防法では第5類危険物-自己反応性物質に該当する。
・ニトロセルロースと樟脳(カンファー)を主成分としている。
・水には不溶だが有機溶剤には可溶。

これらの特徴を考慮して、サンプリング→前処理→分析までの一連測定メソッドの作成を開始しました。

 

ミヤマの一手!

サンプリング方法は、測定対象が粉じんであることを考慮して、フィルターによるろ過捕集法、有機溶媒による液体捕集法から検討しました。

分析方法は、セルロイドがニトロセルロースを含有していることから、赤外分光分析法や熱分解法、全窒素分析法、ニトロ基に反応する各種発色法などから検討しました。

分析方法が決まったら、妨害物質の除去や分析の感度・精度を向上させることを目的として、洗浄・抽出・濃縮などの前処理方法を検討しました。

 

ここでは詳細なノウハウは紹介できませんが、空気中のセルロイド粉じんを無機窒素化合物(硝酸塩、亜硝酸塩、アンモニウム塩等)やポリアミド樹脂(ナイロン等)といった他の影響を受けずに、定量下限値として0.01 mg/m3のレベルまでの測定メソッドを作成することができました。

なお今回作成したセルロイド粉じんの測定メソッドは、本件の依頼先で正確な測定ができることを目標としており、まだまだ検討の余地の残る内容となっています。よりよい測定メソッドにするために、今後もさらなる検証を重ねてまいります。

今回の検査・分析項目

セルロイド粉じん量

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