これはカタツムリの殻です。
拡大すると殻の表面にたくさんのしわの様な模様が見えます。
さらに拡大すると幅数µmの筋になっていることがわかります。
カタツムリの殻はこのミクロの凹凸により汚れるのを防いでいるといわれています。
以前にミクロ探偵団で紹介したハスの葉は水を弾いて汚れを防いでいました。一方、カタツムリの殻は油を弾きます。
カタツムリの殻は親水性という水になじむ性質を持っています。この表面の構造が親水性をさらに高め、まるで表面が常に濡れている状態となっていて油を弾くそうです。
〇カタツムリの殻 豆知識
① 殻の入り口に張る膜は「エピフラム」という。
② カタツムリの成長に伴って殻の巻き数が増える。
③ カタツムリが成長しきると殻のふちが反り返る。
④ 殻の主成分はアラゴナイト(霰石)という炭酸カルシウムの結晶。
⑤ 殻のカルシウムを補給するためにコンクリートを食べることもある。
これは殻の断面ですアラゴナイトの結晶が密集しているのがわかります。