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ミントの葉の秘密

ササの葉のプラントオパールに続き、植物の葉の秘密・第2弾としてとして今回はシソ科の植物の秘密に迫ってみます。

この丸い袋の様なものはシソ科の植物であるアップルミント(マルバハッカ)の葉の一部を拡大したものです。この袋は青シソ・赤シソ、セージ、タイムなどの他のシソ科植物にもよく見られ、袋の中にはその植物特有の香り成分が詰まっています。

ミントの場合にはメントールなどの成分が詰まっていて、葉を指で軽くこすったりすると袋が割れて、あのスッキリとしたミント特有の香りが放たれます。

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この袋は学術的には腺毛や分泌性葉毛(glandular trichome)と呼ばれており、植物の葉に生えている毛が変化したものです。

メントールなどの成分には昆虫などを忌避する効果があります。もし昆虫がミントの葉を食べようとしてこの袋をかじってしまうと、袋が割れて強烈な香りに襲われることになります。

またSEM画像からはミントの葉には普通の毛も生えているのが分かります。この毛は昆虫などが葉の上を移動する際の妨害などの役目があるそうです。少しでも食べられるのを防ぐために、植物の葉にはいくつもの罠が仕掛けられているんですね。

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ミヤマでは「日本一の総合環境企業」実現に向けた取り組みの一環として緑化活動を進めており、このアップルミントも2019年の緑化活動としてミヤマの全社員に配布されたものです。 

ぜひ「緑化推進公式ブログ」 もご覧ください。

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